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東京←→伊勢・志摩の充電計画
モデルX 1回目の車検を終えて特に問題の箇所もなく、車検の記事で触れたローダウンリンクも再度装着。というわけでGOTOに東京発着が加わったこともあり、さっそく遠出してみました。今回は伊勢・志摩エリアですが、行きは舘山寺温泉に1泊。中日にフェリーで伊勢へ、最終日は名古屋周りでフェリーを使わず東京に戻る、という計画です。
当サイトの旅行記を初めてご覧になる方へ:電気自動車ではこのように航続距離を大きく超える旅行をする場合、ざっくりと計画を立てる必要があります。計画なしで遠出することも可能ですが、充電の待ち時間が長くなることがあります。
それではまずEVsmartアプリの開発中機能、経路検索v2で見てみましょう。
翌日は舘山寺近辺では長時間の観光はせず、伊勢湾フェリーに乗船し、相差(おうさつ)の石神さん横の小規模な宿、花の小宿 重兵衛さんに宿泊。こちらは近隣に充電スタンドがないのですが、こういう時は「100Vコンセント、貸していただけませんか?」と予約前に一声かけると、案外快く使わせていただけるケースがあります。計画上はここでは充電せずに観光したのち、帰路に就く予定。
上の予測では帰路の宿を出た時点での残量は53%。ここから名古屋・浜松・御殿場を経て東京に帰ります。名古屋で10%程度になりそうなのでここを1回目。しかし経験からここから東京に帰る場合、かなりギリギリになることが分かっています。そのため、計画は名古屋と浜松をチョイス。浜松から東京までは230kmで余裕なので、名古屋では浜松に行けるだけ、名古屋では東京に帰れるだけの量を充電する方針としてみました。
このように、予測ツールを使う場合にも、超急速充電器がある場合には、シミュレーションは途中まであれば充分です。ここから先、家に帰るのは簡単だからです。
往路:東京→伊勢・志摩
復路:伊勢・志摩→東京
この後は宿の上にある石神さんや、志摩スペイン村で遊びました。
2時間15分の行程に3時間24分かかったわけですが、電気自動車に普段乘られない方は、充電が持つのかな!?と思われたかもしれません。経路検索v2と比較してみましょう。実際にこの渋滞を抜けて消費したのは、志摩スペイン村64%→到着時20%ですから44%でしたね。
伊勢・志摩旅行のまとめ
今回の総走行距離は918.3km、消費電力量は213.1kWh、平均電費は232Wh/km=4.31km/kWhでした。電気代を30円/kWh、ガソリン代を125円/lと仮定すると、今回の旅行にかかった電気代は6393円。ガソリン車換算燃費は18.0km/lとなりました。
実際にかかった金額は、以下の通りで4450円でした。
料金明細 | コスト | |
---|---|---|
自宅充電 | 98%→8% 約90kWh 単価30円 | 2700円 |
目的地充電 @山水館欣龍 | ZESP3プレミアム10 無料 | 0円 |
目的地充電 @重兵衛 | お礼のみ | 1000円 |
名古屋スーパーチャージャー | 70.51kWh 無料 | 0円 |
清水PA上り | ZESP3プレミアム10 3回相当 | 750円 |
合計 | 4450円 |
これでガソリン車換算燃費を計算すると、25.8km/lとなりました。
今回の旅行では、帰り、満タンで出発できなかったことはあまりハンディにはなっておらず、名古屋で夕食を取る選択をすることで楽に移動ができています。もしもっと短縮するとするならば、御殿場スーパーチャージャーを午後9時半ごろに通過するようなスケジュールにすることにより、トイレとテイクアウトのコーヒーだけ10分で通過するのがベストだと思います。
(安川 洋)
長距離お疲れさまでした
ものすごく参考になります!、が、EVでの中長距離はものすごく精神をすり減らされるものなんだなぁとの感想です
やはり、軽EVで近距離のみ、電気切れ気にせず暖房冷房も遠慮なく使い、自宅充電のみ、新車100万円以下、これくらいで無いと広まらないのかなぁと思いました
宿泊しない旅館で、充電?対価は?
厚顔無恥には、なりたくないので、
その辺りも、書くべき。
そもそも、EVを、メインカーにすれば、
どういう日常に、変わるのか。
EVはまだまだ、特別なんだから、お願いして、充電させてもらって。
って、出川哲朗ですら、20円程度の電気の為に、お手伝いしたり、
プレミアムステッカーを配るなど、気遣いをしているのは、何故?
ここをクリアしたい人が、大半ではないのか。
高い車を買いましたので、電気は好意で頂くことも多々となる好意依存のドライブをしました。
結構電費食うのに、
人の好意を充てにしすぎて、不愉快だわ。
もの書きはこれで、飯食えてさらに高級車に、
乗ってるんだな。
厚顔電気取得詐欺対策本部 様、コメントありがとうございます。
最初に申し上げておきますが、当サイトでは、著者、インタビュー記事の場合はインタビュー相手、そして他のコメンターの方々に敬意を払ってコメントをいただければと思います。またコメントも、記事と合わせて同時に多くの方がご覧になるもので、参考にされるべきものですから、単に一方的なご意見を書き連ねるだけではなく、事実やデータに基づいて投稿をお願いされますよう、お願い申し上げます。これらに準拠いただけない場合には、今後掲載をお断りいたします。
今回は私の書いた記事ですので、掲載したうえでご返信を差し上げます。
さて
>宿泊しない旅館で、充電?対価は?
ZESP3という充電カードを契約しており、それで支払っている旨、記事中に記載しています。また日本充電サービスの普通・急速充電スタンドは、宿泊・施設の利用に関係なく利用できます。国の補助金等も使って設置されていますので、公共性が高いということなのだと理解しています。高速道路の充電器と同じです。
>高い車を買いましたので、電気は好意で頂くことも多々となる好意依存のドライブをしました。
充電料金はちゃんと支払っていますね。投稿される前に、きちんと投稿をお読みになってからコメントされることをお勧めします。
これが夏だとかなりキツくなりませんか?
春に納車され今年テスラで初めての夏を過ごしましたがエアコンかけての電費は想像以上に悪かったですw
急速充電も最大出力が出ない事もままありましたし、来年は是非真夏の長距離レポートをお願いしたいです。
てすらー 様、コメントありがとうございます。夏の旅行記もたくさんアップしていますので、よろしければご覧ください。
https://blog.evsmart.net/tesla/model-x/
アウトランダーPHEVとリーフを所有しています。中長距離はPHEV 市中はリーフを使用。リーフは太陽光発電システム+V2Hでリーフを自宅用バッテリーとして使っています。
電費の計算で30円/㎾hは高くないですか?
当方夜間電力料金は12円/㎾hですので、リーフは7㎞/㎾hですからガソリン換算70㎾/リッターと考えています。
テスラは興味があります。PHEVの買い換えはアリアか、e-TRONを考えていますが、最近テスラも良いなあと思っています。
決してガソリン車否定派ではなく、86とGSX1100Sカタナも所有していますが乗用はモーターカー一択です。もうエンジン付き乗用車には戻れなくなりました。
ただ、年に数回、伊勢ー東京日帰り爆走出張(笑)が入りますので、現状はPHEVと成っています。
満充電で実走行距離が500㎞を超えてこないかなあと言うのが正直な感想。
故障時にディーラーが近くに無いとやや心配ですが、参考に成ります。ありがとうございました。
電気自動車に興味があって拝見させていただきました。試しに日産のリーフを借りて東京から水戸まで往復してみたのですが、やはり気軽さという意味では内燃機関の車に分がありますね。充電器の数が少なく、他車使用中での待ち、そもそも急速でも30分はかかるのでさくっと給油して出発というわけには行かないといった辺り。
モデルXともなると航続距離が長いので日常使いでは不満を感じることはないのでしょうけど、やはり現状はある程度以上の距離になるとやはり充電に縛られた行動になってしまうようですね、というのがブログを拝見してわかりました。
しかしガソリンスタンドも段々と潰れていき、逆に充電設備は増えてきているのでインフラ整備は時間の問題ではあると思いますがね。
乳牛様、コメントありがとうございます!リーフ借りられたのですね。これからは超急速充電器をいかに大量配置するかが、電気自動車の普及の成功を握っていると思います。
おっしゃる通り30分待つのは現実的ではない、と考える方は多いでしょう。実際私も帰りの2回目の急速充電では30分かけていませんしね。充電の計画については、おっしゃる通り、ある程度必要だと思います。
今は30型プリウスにのっていますが、完全な電気自動車が欲しいなと思っています。
でも日本は電気自動車はまだまだ使いにくいですね。
インフラが弱すぎます。
こうやって世界から取り残されてガラパゴス化していってしまうのでしょうか?
それと、今年の夏にプリウスで片道800キロの旅行に行ってきました。
ほぼほぼ高速使用ですが、80〜100キロ巡航で燃費は30キロオーバーでした。
今の現状ですと電気自動車は充電が心配で旅の計画が面倒になりがちで、その上、プリウスのほうが燃費が良いとなりますので、まだまだこれからだなぁと思いました。
日本の電気代が高すぎるのと日本のハイブリッドの技術が凄いということなんでしょうか?
早く電気自動車がスムーズに使える社会になってほしいです。
のぶりん様、コメントありがとうございます。一部、コメントさせていただきますね。
>ほぼ高速使用ですが、80〜100キロ巡航で燃費は30キロオーバーでした。
プリウスのメーターは5%大目に表示していますので、実際には75-95km/h。この中間を取って85km/hくらいでしょうか。テスラはGPS速度表示と一致しておりまして、私の今回の巡航速度は(渋滞もありましたが)おおよそ100km/hです。この差は17.6%でして、高速走行においては燃費に対して約38%効いてきます。例えばプリウスで30km/lだと仮定すると、速度をGPS計測で100km/hまで上げて巡行することで、燃費は20km/l前半くらいまで落ちる可能性があります。速度は燃費に大きく影響します。
さらに、比較されているのは中型ハッチバックと、0-100km/hが3.0秒の、700馬力近い大型SUVの燃費です。もしこれがモデル3なら6.4km/kWhくらいですから、単純に計算してリッター26.7kmくらい。昼間電力で計算しても、プリウスよりは若干安くなると思います。
>今の現状ですと電気自動車は充電が心配で旅の計画が面倒になりがちで、その上、プリウスのほうが燃費が良い
充電が心配、というのは最初はありますよね。慣れればそれほど大変ではないですよ。毎週、ガソリンスタンドに行かなくていいのはとても楽ですし、ストレスがありません。